静かな退職って知っていますか?
「静かな退職って知ってる?」と突然旦那から言われ、私はこのワードを知りました。話を聞いていくと、退職というワードを使いながらも、退職することではないそう…。
なんで退職っていうんだろう…?
不思議に思った私は、この機会に静かな退職について調べることにしました。この記事では、静かな退職について解説していきます!
静かな退職とは
静かな退職とは、職場で求められるほぼの業務のみを行い、以上の責任やそれを追加する業務を遂行しない働き方を従来の退職とは異なり、実際に仕事を辞めるわけではなく、退屈な労働から距離を置き、定められた職務範囲内で業務を遂行することが特徴です。
「やる気のある社員」「自己犠牲的に働く姿勢をみせる社員」とは対照的ですね!
リモートワークの普及や職場環境のデジタル化により、働く人々のライフスタイルも多様化しました。これにより、職場におけるプレッシャーやストレスが一層安定化され、長時間な労働や追加特に若い世代では、仕事以外の時間を大切にし、過剰な業務に対する不満が強まっていると言われています。これにより、キャリアを優先せず、ワークライフバランスを重視する新しい働き方として静かな退職を選ぶ人が増えています。
静かな退職が増えている原因
がむしゃらに働いても将来報われるか不安
日本は終身雇用が崩壊し、一つの会社で働き続けることは当たり前ではなくなっています。何度も転職を繰り返し、企業を渡り歩く人は多くいます。Z世代やミレニアル世代は、バブル世代や団塊ジュニア世代と違い、頑張って働いた分すべて報われるか不安が多いです。仕事を最重要事項と考える世代との考え方の相違や反発心が影響している可能性があります。
私生活と仕事の境界線が曖昧
働き方が変化していく中で時間のメリハリが曖昧になることも原因の一つです。リモートでも仕事ができる環境、すぐにやりとりができる通信技術の発達…便利になった一方で、「連絡が来たらすぐに対応しなきゃいけない」「常に仕事のことを考えてしまう」と感じてしまう人も増えています。
私も休みの日に連絡が行き来しているのを見ると、
ソワソワして仕事のことを考えてしまいます…。
そういったことが続くと、私生活と仕事を完全に切り離したい気持ちが強くなり、多くの仕事を抱えず、最低限の仕事をやろうという思想にも行きつきます。
副業やインフルエンサーなど別の仕事をしている
近年は副業をしている方が増えています。企業によっては副業禁止のところもありますが、規則に則って副業をしている分は全然問題ありません。別の仕事をしている分、今やっている仕事でオーバーに働いてしまうと影響が出てしまうため、最低限の仕事をこなすようになっていきます。
退職をする…までの必要がない
「職場に不満があるけど辞めたくない」「辞めた後が不安」などの気持ちで、静かな退職を選ぶパターンも。退職をしてしまうと、その後の生活…不安ですよね。本当は辞めたいのに…と考えていても、今後を考えるとこのまま退職せずに働こうと考えている人もいるようです。
いざ辞める!って決めても、なかなか気持ちに踏ん切りがつかないですよね…
静かな退職の影響
職場の環境が悪くなる
静かな退職をしている人がいると、周囲にもその空気が伝わり、全体のモチベーションが下がる可能性があります。また、静かな退職をしている人が最低限の仕事をしている分、周囲の人間がそれ以上の仕事をこなさなければなりません。それによって不満を抱える社員が増えていってしまいます。
静かな退職が連鎖していく
一生懸命働いている人から見ると、最低限の仕事をしていて同じぐらいの給料をもらっている人がいると、「なんで?」と思うこともあると思います。「自分も最低限でいいや」と感じてしまう人が増えれば、静かな退職がどんどん増えていきます。また、その姿を見て、会社自体に気持ちが冷め、実際に退職してしまう人材もあらわれるかもしれません。
生産性が低下する
静かな退職は会社への帰属意識が薄くなります。会社への帰属意識が薄くなると、モチベーションが下がり、生産性が低下します。仕事への意欲や熱意が失われてしまい、新しいアイデアや新しい取り組みへの行動力が下がってしまいます。
静かな退職への対策
不満や問題点を洗い出す
まずは、なぜ静かな退職をしているか、理由を考えてみましょう。静かな退職を選ぶ人は、実は会社に不満を抱えている可能性があります。会社に対して不満を抱えている場合は、直接会社に伝えたり、どうしても改善できなければ転職したり、と静かな退職以外の選択肢があることを知っておきましょう。
モチベーションが高まる仕事は何か考える
同じ会社でも自分自身のモチベーションが上がる仕事はあるかもしれません。上司や身近な人に相談し、やってみたい部署に異動するのも一つの手段です。やりたい仕事、モチベーションが高まる仕事に取り組むことにより、静かな退職から脱却できる可能性もあります。
転職を検討する
最低限の仕事をやることはダメなことではありません。しかし、自分の成長を考えると「このままでいいのかな…」と思ってしまいます。自分が成長するためには転職を考えるのもアリです。静かな退職を続けていると、周りとの関係が気まずくなることもあるかと思うので、自分がしんどくならない選択をしましょう。
まとめ:静かな退職にはいい点も悪い点もある
静かな退職は働き方の一つとして注目されています。決してダメなわけではありません。メンタルを維持したり、自分の生活を守るためには良いと思います。
しかし、企業から見ると従業員のモチベーションが低下することは避けたいため、なるべく静かな退職は増やしたくないですよね…。今後、ライフワークバランスを大切にした働き方や、従業員のモチベーション維持に、企業は取り組んでいくことでしょう。
企業も個人も大切です。お互いが納得できる働き方が増えるといいですね!
この記事が参考になると嬉しいです。
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