「できれば扶養から外れずに働きたいけれど、収入の制限や条件がよくわからない…」そんな悩みを持つ方は多いのではないでしょうか？
とくに子育て中の主婦や、家庭の事情で在宅ワークを選ぶ方にとって、「扶養内でどのくらいまで稼げるのか」「在宅ワークで調整は可能なのか」は気になるポイントです。
この記事では、扶養の基礎知識から、在宅ワークで実際にどのくらい稼げるのか、そして無理なく働くためのポイントまでを具体的にご紹介します。
- 扶養内で働くにはどうしたらいい？在宅ワークで年間いくら稼げるか計算してみた
- 家で働くママが選んだアイテム7選｜集中できる環境づくりのコツも紹介
- フリーランスママのリアルな1日｜子どもと過ごしながらどう働いてる？
- 在宅ワークで働く9つのコツ｜長く安定して働くための心構えとは
- 30代主婦が在宅育児のときに挑戦した5つのこと｜お金を増やす方法
扶養内で働くってどういうこと？
まずは「扶養」の意味とその種類について理解しておきましょう。扶養には大きく分けて2つの考え方があります。
税法上の扶養とは
配偶者が年間所得を一定額以下に抑えることで、配偶者控除や配偶者特別控除が受けられる制度です。
社会保険上の扶養とは
もうひとつは、健康保険や年金などの社会保険に関する扶養です。年収が130万円（※一部の条件下では106万円）を超えると、社会保険料の支払いが発生し、配偶者の扶養から外れることになります。
税金だけでなく、社会保険料が発生するかどうかも「扶養内で働くか」の重要な判断材料になります。
| 扶養の種類 | 年収の目安 | 月収の目安 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| 税法上の扶養（配偶者控除） | 103万円以内 | 約85,000円 | 所得税・住民税がかからない |
| 税法上の扶養（配偶者特別控除） | 103万～150万円 | 約85,000～125,000円 | 控除額が段階的に減少 |
| 社会保険の扶養 | 130万円未満（または106万円） | 約108,000円 | 健康保険や年金の加入不要 |
| 160万円の壁（新制度） | 160万円未満 | 約133,000円 | 勤務先によって補助あり（2025年以降） |
2025年から103万円の壁が「160万円の壁」になる？
2025年以降、103万円の壁が「160万円の壁」に引き上げられる予定となっています。これは政府が「働き控え」を減らす目的で導入する新たな制度です。
新制度のポイント
ただし、この制度はすべての勤務先が対象ではなく、会社の規模や制度導入の有無によって異なるため、勤務先に確認する必要があります。
また、「税法上の配偶者控除」はこれまで通り103万円・150万円の基準で判定されます。
つまり、「壁が上がる＝何も気にしなくていい」というわけではなく、制度全体を把握して働き方を調整することが重要です。
扶養内で働く場合の収入シミュレーション
では、実際に扶養内で働くには、年間・月間でどの程度稼げるのでしょうか？代表的な収入の目安を見てみましょう。
年収103万円以内
これは「税法上の扶養内」に収めるための金額です。
年収130万円以内
社会保険の扶養内にとどまるためのボーダーラインです。
年収150万円を超えると？
年収150万円を超えると、配偶者特別控除の額が徐々に減っていきます。さらに、働き方によっては社会保険の加入対象となり、自分で健康保険料・年金を支払う必要が出てくる場合もあります。
このように、税金・社会保険・勤務先の制度を総合的に見て判断することが大切です。
在宅ワークの種類と収入例
扶養内で働きたい方にとって、在宅ワークは「時間も収入も調整しやすい」理想的な働き方です。では、どのような在宅ワークがあるのでしょうか？
主な在宅ワークの種類
未経験でも始めやすいのは「ライティング」や「データ入力」。スキルが必要な仕事ほど単価は高くなります。
収入の目安（例）
月収2〜5万円を目標にするなら、無理なく扶養内で働ける範囲と言えるでしょう。
扶養内を意識した働き方のコツ
在宅ワークは時間の融通が利く一方で、「どれくらい働いたか」「どれくらい稼いだか」を自分で管理する必要があります。
年間収入を計画的に管理する
「今月は忙しいから稼ぎすぎた…」という状況を防ぐために、年間の収入目標を月ごとに分けて管理しましょう。
収入管理には、Googleスプレッドシートや家計簿アプリを活用するのがおすすめです。
稼ぎすぎを防ぐには？
など、収入を意識的に調整することが、扶養内で長く働くためのポイントです。
まとめ
扶養内で働くには、税法や社会保険の仕組みをしっかり理解しておくことが大切です。
在宅ワークなら、働く時間や収入を自分のペースで調整しやすく、家庭や育児との両立もしやすいというメリットがあります。
2025年以降は「103万円の壁」から「160万円の壁」への移行も予定されていますが、全員が対象になるわけではありません。今後の制度変更に注目しつつ、自分の働き方に合った収入調整をしていくことが大切です。
まずは年収103万円や130万円のラインを目安に、自分に合った在宅ワークを少しずつ始めてみましょう。計画的に収入を管理することで、扶養内でも安心して働けるライフスタイルが実現できますよ。
コメント