株式投資やFXに関心を持つ人の中で、「デイトレード」という言葉を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。デイトレードとは、1日のうちに売買を完結させる短期投資スタイルのことです。夜間や長期間のリスクを持ち越さず、日中の値動きを利用して利益を狙うのが特徴です。
本記事では、デイトレードの基本を初心者向けにわかりやすく解説していきます。メリット・デメリット、必要な準備、具体的な手法、注意点を整理することで、初めて挑戦する方の参考になる内容をまとめました。
デイトレードとは?基本の考え方
デイトレード(Day Trading)は、株式やFX、仮想通貨などの金融商品をその日のうちに売買し、取引を持ち越さない投資方法です。
たとえば、朝に株を買って午後に売る、午前にFXを売って数時間後に決済する、といった形です。スイングトレード(数日~数週間)や長期投資(数か月~数年)と比べ、スピード感があり、毎日結果が出るのが大きな特徴といえます。
デイトレードの目的
- 小さな値動きを積み重ねて利益を得る
- 夜間や休日のリスクを避ける
- 相場に常に向き合い、短期的なチャンスを掴む
デイトレードのメリットとデメリット

初心者が理解しておくべきは、メリットとデメリットです。何も知らずにデイトレードに手を出してしまうと、「こんなはずじゃなかった…」「稼ぐはずだったのにお金が減った…」といって、後悔をしてしまう可能性も。
ここでは、デイトレードのメリット・デメリットについて解説します。
メリット
- リスクを翌日に持ち越さない
決済を日中に終えるため、予期せぬ夜間ニュースや海外市場の影響を受けにくいです。 - 短期間で結果が出る
数時間で利益や損失が確定するため、スピード感があり達成感も得やすいです。 - 小さな資金から挑戦可能
信用取引やレバレッジを利用すれば、比較的少額からでも効率的にトレードできます。
デメリット
- 常に相場を監視する必要がある
パソコンやスマホの画面に張り付き、判断を続けるため、時間的な拘束が大きいです。 - 精神的負担が大きい
短時間で利益と損失が繰り返されるため、感情に振り回されやすくなります。 - 取引コストがかさむ
1日に何度も売買するため、手数料やスプレッドが積み重なりやすいです。
デイトレードに必要な準備
「デイトレードをやってみたいけど、何が必要なの?」
デイトレードを始めるにあたり、初心者が始める前に整えるべき環境があります。ここでは、デイトレードに必要な準備について解説します。
証券口座やFX口座の準備
デイトレードをするには、取引に適した口座を開設する必要があります。さまざまな証券会社がありますが、自分に合った証券会社を選ぶことをおすすめします。
ちなみに私は、チャートを見たり、市場の動向を見たりするときはSBI証券、実際の取引には楽天証券や松井証券を利用しています。
- 手数料が安い証券会社
- 取引ツールが使いやすい会社
を選ぶのがポイントです。
取引ツール・チャートソフト
リアルタイムで値動きを把握できるツールは必須です。ローソク足チャート、板情報、ニュース配信を確認できる環境を整えましょう。
近年ほとんどの証券会社がリアルタイムで値動きを見れるようになっています。チャートの詳細設定(自分が表示したい線など)が自分らしくできるかどうか、見比べてみるのもいいでしょう。
資金管理のルール
初心者が最も陥りやすいのが「資金を一気に失う」ことです。過去に私も経験しましたが、「もう少し待ってたら上がるかも…」「あと少し上がったら利確(利益確定)」しよう…などと思ってたら、一気に下がってしまって、プラスだったのにマイナスになってしまうことも。
- 1回の取引で資金の2~3%以上は失わない
- 1日の最大損失額を決める
などのルールを徹底しましょう。
長期的に株式を持つ場合はルールが異なるかと思いますが、デイトレは基本的にその日のうちに売買し、取引を持ち越さない投資方法です。このことを忘れないようにしましょう。
知識のインプット
デイトレードはスピード勝負ですが、基礎的な知識がなければ博打になってしまいます。テクニカル分析やファンダメンタルズの基礎を学び、練習から始めましょう。
近年では株式投資やデイトレードについての書籍や動画など、多く目にするかと思います。すべてを網羅したところで、確実に勝てるというわけではありませんが、基本を知っていることにより、損失を抑えるヒントになりますので、自分が信頼できる情報や書籍はあると安心でしょう。
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デイトレードの代表的な手法

いざ、デイトレードを始めようとしても、どんな風に取引をすればいいかわからないですよね。
ここでは、初心者が理解しやすい主要な手法を3つ紹介します。
ブレイクアウト手法
株価や為替が一定の価格帯を突破した瞬間を狙う手法です。出来高を伴って高値を抜ければ上昇トレンドが強まる、といった考え方を利用します。
出来高が多い銘柄はそれだけ見ている人・取引している人が多いということ。ただし、売れて高値に行っている分、一気に売りが入る可能性もあるため、要注意です。
リバウンド狙い
急落や急騰のあと、反発する動きを狙う方法です。「行き過ぎた相場は一時的に戻る」という心理を利用します。
高値だった銘柄が一気に売られて価格が落ちたとき、下がった価格を狙っている人がいます。これがリバウンド狙いです。慣れてくると判断ができますが、下がってるからといい、いつでも入ってOKなわけではありません。きちんとラインを読むことが必要です。
スキャルピング
数秒~数分で小さな利益を積み重ねる超短期手法です。初心者には難しいですが、慣れると効率的に利益を得られる可能性があります。
現物取引ではなく信用取引でされている方が多いイメージです。上がっていく銘柄がいつ落ちるかわからないときや、ちょこちょこ動きがある銘柄のときにやったことがありますが、常に目を光らせてチャートを見る必要があるので、初心者向きではなさそうです。
初心者が失敗しやすいポイント
損切りができない
含み損を抱えたまま「そのうち戻る」と考えてしまうのは危険です。デイトレードでは小さな損失で切る勇気が重要です。
買うタイミングで売るタイミングを決めておきましょう。たとえば、「〇円を超えたら売る」「〇円を切ったら売る」などです。事前に決めた価格で売れば、なぁなぁにならず、売り切ることができるでしょう。
根拠のないエントリー
「なんとなく上がりそう」「他の人が買っているから」という理由で取引すると失敗しやすいです。必ずチャートやルールに基づいて判断しましょう。
「今上がってるから調子良さそう」「もっと上がるんじゃない?」と思って入ったあと、一気に下落に巻き込まれることも多いです。買うときも売るときもしっかり見定めてからにしましょう。
取引回数の増やしすぎ
「取り返したい」という焦りから、次々にエントリーしてしまうことがあります。結果的に損失が膨らむ原因になります。
その日最初のデイトレで利益が出たときも同様です。「もっと利益を出したい!」と安易にほかの銘柄に手を出すと、せっかくの利益がマイナスになってしまうことも…。
せっかく勝って気持ちよくなっているときは、それで一日を終えるのがおすすめです(笑)
デイトレードで成功するための心構え

デイトレードは「一攫千金」を狙うものではありません。初心者が長く続けるためには以下の意識が必要です。
- ルールを守ることが最優先
損切りや取引条件など、自分で決めたルールを守れる人ほど成功しやすいです。 - 小さく始める
最初から大金を投じるのではなく、少額で経験を積みましょう。 - 感情をコントロールする
勝った時も負けた時も冷静に対応する姿勢が欠かせません。
デモトレードから始めるのもおすすめ
初心者にとっていきなり実資金を使うのはリスクが高いです。証券会社やFX会社が提供しているデモトレードを利用すれば、仮想資金で練習ができます。環境に慣れるための第一歩として取り入れましょう。
デモトレードはちょっと…と思う方は、実際のチャートを見ながらエアトレードするのもおすすめです。私はデイトレードしない日はエアトレードをして、自分のトレードの感覚を見直しています。
エアトレードはチャートを見ながら、「自分ならここで入る(買う)」「自分ならここで出る(売る)」を記録する練習方法です。実際に取引をするわけではないので、利益は出ませんが、損失も出ません。
スマホアプリなどでチャートをスクショして記録を残しておくと、自分の取引のタイミングはベストだったのか見返すことができます。
まとめ
デイトレードは、短期的に売買を繰り返し、日中の値動きを活かして利益を狙う投資方法です。
最も重要なのは「ルールを守り、無理をしないこと」です。焦らず小さな成功体験を積み重ねることで、デイトレードの世界に少しずつ慣れていきましょう。
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